見合い結婚と恋愛結婚の割合はどう変わった?90年前は7割が見合い
1930年代に結婚した人は見合いが69.0%、恋愛は13.4%。逆転したのは1960年代という話。
恋愛結婚が「当たり前」になったのは、ここ60年の話
好きになった人と付き合って、好きになった人と結婚する。今はこれが普通です。
でもこの「普通」、歴史で見るとかなり新しいものです。
90年前は、見合いが結婚の主なルートでした。恋愛して結婚するほうが、むしろ少数派だったんです。
この調査が「見合い結婚」と分類しているのは、知り合ったきっかけが「見合いで(親せき・上役などの紹介を含む)」か「結婚相談所で」だったものです。つまり誰か別の人が相手を用意した結婚のことです。
いま「両想いじゃないと付き合えない」「自分から動かないと始まらない」と感じているとしたら、それは人類がずっとそうしてきたからではありません。
ここ60年ぐらいで作られた、比較的新しいルールに合わせているだけです。
90年前、見合いは恋愛の約5倍あった
国立社会保障・人口問題研究所の調査を見にいったら、1930年代に結婚した人のうち、見合い結婚は69.0%。恋愛結婚は13.4%でした。
調査データ
69.0%
1930年代に結婚した人のうち見合い結婚だった割合
差にすると約5倍です。自分で相手を見つけて結婚する方が、少数派だったわけです。
この割合が逆転するのは1960年代。ここで初めて恋愛結婚が見合い結婚を上回ります。
ただし限界もあります。この数字は当時リアルタイムで取った調査ではなく、後年の人たちに「昔どうでしたか」と振り返ってもらった回顧調査です。記憶のズレは含まれている前提で見る必要があります。
見合いの役割は今、アプリに移っている
ここで意外なデータがある。国立社会保障・人口問題研究所の調査で、ネット経由で出会って結婚した人が15.2%、見合い結婚が9.9%。ネットが見合いを追い越しています。
調査データ
15.2%
ネット経由の出会いから結婚した割合(見合い結婚9.9%を上回る)
ここで見ておきたいのは、消えたのは見合いという形式だけで、役割は残っているということです。
「誰か別の人が相手を用意する」という機能は、そのまま残りました。やっているのが親戚や上役からアプリに変わっただけです。見合いが減った分、相手を探す作業ごと消えたわけではありません。
親戚のおばさんが「いい人いるわよ」と言っていたのが、今はアルゴリズムに変わった。仕組みが変わっただけで、他人に相手を選んでもらう選択肢自体は残っています。教室やサークルの中だけで探さなくていい時代だということです。
変わるのは性格じゃなく、置かれている条件のほう
見合いが減って恋愛結婚が増えたのは、誰かの性格が明るくなったからじゃないです。
出会う経路そのものが変わっただけ。
昔は親戚や上司が「会う機会」を用意していました。今は教室の席替えやグループLINE、部活の先輩後輩といった、その場に居合わせた人間関係が出会いの経路になっています。
「自分は恋愛が下手」と感じるとき、多くの場合それは性格の話ではなく、今いる場所にたまたま経路が少ないだけです。
クラスの中で自然に話す相手が2、3人しかいなければ、昔なら誰かが紹介してくれていた出会いが、今は起きません。
下手なんじゃなくて、経路が細いだけ。
経路は性格と違って、変えられます。委員会に入る、部活を変える、行事の実行委員をやる。それだけで話す相手の数は変わります。
選べる自由には、選ぶ責任がついてくる
見合いが多かった時代、相手を選ぶ作業のかなりの部分は親や仲人がやっていました。
今は違います。全部、自分で決めます。
だから、告白して断られても、気になる人に既読スルーされても、それは性格が悪いからでも魅力が足りないからでもありません。
選ぶ作業を丸ごと自分でやる時代に生まれた、というだけの話です。
条件が変われば、うまくいかない理由の中身も変わります。
今の「アプリで探すのが普通」も「クラスで告白するのが普通」も、あと数十年したらまた昔の話になります。
そのとき変わっているのは自分の性格じゃなく、条件のほう。だったら、今できることは一つです。
動かせる条件から動かす。 性格のせいにするのは、そこでやめていい。
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