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医学部の地域枠、恋愛はどうなる?9年の義務と「結婚協定」の話
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医学部の地域枠、恋愛はどうなる?9年の義務と「結婚協定」の話

地域枠の9年は「田舎に9年固定」ではない。臨床研修2年+専門研修7年の中身と、自治医大の「結婚協定」の話。

地域枠の医学部ってどんな大学生活?

「地域枠=9年間まるごと田舎に固定」というイメージ、教室でもよく聞きます。

でも実際の制度を見ると、9年はひとかたまりじゃありません。

まず臨床研修が2年。そのあと専門研修が7年以上あって、この間は原則として指定された県内での勤務になります。

ここで「へー」なのは、大学生から社会人になる日が、恋愛の都合じゃなく制度で先に決まっているということ。

付き合っているうちに気持ちで別れどきを決める前に、進路のフェーズ切り替えが勝手にやってくる。

「9年間ずっと同じ場所」ではなく、「2年+7年」という区切りがある。ここを知っているかどうかで、この先の話の見え方が変わってきます。

『結婚すれば義務を分け合える』制度が実在する

これが今回一番の「へー」です。

自治医科大学には「結婚協定」という制度があります。大学の説明では、卒業生同士で結婚した場合、この協定によって特例的に配偶者の出身都道府県での勤務が認められています。

つまり彼氏と彼女がそれぞれ別の県の地域枠で入学していても、結婚すれば片方の県にまとまって暮らせる可能性が出てきます。9年間バラバラの県で過ごすしかない、という思い込みが崩れる仕組みです。

そして日付の話が出てきます。大学の案内には、初期研修1年目から結婚協定を結びたい場合は5年生の6月頃までに相談してほしいと書かれています。県同士の協議が必要なので、早めの相談が必要だという理由です。

調査データ

5年生の6月

初期研修1年目から「結婚協定」を結びたい場合の相談期限(自治医科大学)

出典:自治医科大学 地域医療推進課「学生の方へ」

大学は過去の協定の内容を保管しているとも書いてあります。つまり実際に使われてきた制度です。

ただし条件は3つ押さえてください。これは自治医科大学の制度で、一般の大学の地域枠にはありません。9年という年数が減るわけでもない(調整されるのは働く場所だけ)。そして各都道府県の配慮で成り立つ制度なので、必ず認められるとは書かれていません。

『結婚すれば義務を分け合える』制度が実在する

一般の地域枠でも、相手への配慮は動き始めている

厚生労働省の検討会資料を見ると、地域枠医師の義務履行を一時的に止められる都道府県が、全体の過半数にのぼる。出産・育児のほか、大学院進学や海外留学といった事情が対象として挙がっている。

配偶者の勤務地を考慮して配置先を調整する案も、同じ資料の中で検討事項として並んでいた。緩和を検討する理由として書かれているのが「働き方改革」と「育児・介護と仕事の両立のニーズ」だ。制度の側が、これは人生設計を縛るものだと認めているということになる。

とはいえ全国一律のルールではない。運用は都道府県ごとに差があり、「検討」の段階を出ていない自治体も多い。

それでも向いている方向ははっきりしている。9年間を、個人の人生から切り離さない方向へ動いている。

一般の地域枠でも、相手への配慮は動き始めている

結局、地域枠だから恋愛がどうこう、ではない

結論、あまり関係ない。

地域枠だから学生時代の彼氏彼女と別れなきゃいけないのか、という話だけど、そんなの関係なく大体は学生から研修医になるタイミングで別れる。地域枠のせいじゃない。

正直、普通に遠距離は成立しない。ただ普通電車で数時間ぐらいの距離なら成立している。そして医者になってからは、転勤で離れていても付き合っていることが多い。なんなら結婚する時期だ。25を超えると結婚が見えてくる。

だから「地域だから恋愛が」というのは関係ないと思う。むしろ地域枠で受かるなら、最後はその先の病院でパートナーを探すのが合理的かもしれない。

9年間ずっと恋愛が不利、なんてことはないと思う。田舎も悪くないと思いますがね。

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